お知らせ

心理学科(救急救命分野)救急自動車同乗実習について

2019年07月10日

【心理学科(救急救命分野)救急自動車同乗実習】

 この実習は、救急救命士学校養成所指定規則別表1に定められている臨床実習で、近隣の消防本部様にご協力を頂き、実際に消防署において勤務を体験するものです。
 その中で、市民からの救急要請があれば、救急車に同乗させて頂き現場出動します。
 現場では、傷病者への観察に始まり、救急救命処置並びに医療機関への搬送と、救急業務の一連の流れを見学でき消防職員を目指す学生には、非常に重要な実習です。
 本学心理学科救急救命分野を履修する学生の多くは、消防職員を目指しており、既に、今年も5月中旬から東京消防庁をはじめ全国の消防本部の職員採用試験が随時行われており、その採用試験に対しても、この消防本部での貴重な実習を経験したことにより、職業意識も更に高まり、今まで以上、消防職員を目指す意欲が沸き、学生達は、以前に増して、頑張っております。

もときHP

救急自動車同乗実習を経験した
心理学科(救急救命分野)4年生の長谷川智紀さん

もとき2    もとき3

 この実習において、実際の救急現場を体験することが出来ました。
 実習を受講する前には、不安な気持ちで一杯であり、凄いプレッシャーでした。何故なら、入学以来、大学内のシミュレーション実習で、担当の先生から、各疾患並びに外傷に対する実技指導のスキルを教えて頂きましたが、それが、どの程度身に付いているか自分では実感がなく、また、実際の現場でその手技が通用するかも分からないからです。
 この様な状況の中、実習初日を迎え、朝8時30分から消防本部において、実習が始まりました。
 まず、職員の方の申し送りや車両点検など、最初の業務を見学し、その後、実習担当の救急指令課の方から、消防署の1日の業務の流れ等を教えて頂いている際に、119番通報があり、私も出動しました。
 交通事故の救急要請であり、現場に着いた救急隊員の方々は、事情聴取から観察行為、救急救命処置と全て素早く活動され、病院に搬送されました。
 凄いとしか表現出来ません。
 しかし、その中において、私自身も自信めいたものを得ました。それは、私が、大学のシミュレーション実習で、担当の先生に教えて頂いている事と全て同じ手技を行い、先生に常に注意助言されることを隊員の方々は配慮され、現場活動を行っておられたからです。
 この救急出動を終え消防署に戻り、その後、現場想定訓練を消防署の救急隊員の方々からご指導して頂き、その際に、私の手技に対しても褒めて頂きました。
 現在、私も4年生になり、大学の講義及びシミュレーション実習は、かなり高度な医学的知識と高度な救急資器材を活用出来るスキルを指導されています。
 これらは、非常に難しく困難なものですが、これをしっかりと習得すれば、現場でも自信を持ち活動出来ると、この実習を受講し確信出来ました。
 また、この救急自動車同乗実習を通し、ますます消防職員を目指したいという思いも大きくなり、非常に意味のある貴重な実習を体験させて頂きました。
 今後は、目の前に迫った自治体消防本部の採用試験、また、卒業直前になりますが、救急救命士の国家試験と、全力で頑張りたいと考えております。